東北訪問シリーズ第16弾です。
8月に東北の被災地で、ゆかりのあるところを巡ったツアーを振り返ってお伝えしています。
一昨日の日記で、津波の被害に遭った宝来館についてお伝えしました。
今日は宝来館の裏にある避難路についてお伝えします。
宝来館の裏にある急峻ながけのような山です。
よく見ると左右に避難路が見えます。
左側にある避難路です。
この避難路は、もしもの時のためと、かなり昔から宝来館の従業員の方がコツコツと避難路を作っていたようです。
まさしくその万が一のことを考えての備えが、東日本大震災のときに役立ったわけです。
ただし、震災時は、ここまで整備されておらず、手すりもなく、道も手作り感あふれる作りだったようです。
これは右側の避難路です。
森林組合の協力を得て、震災後に整備したようです。
バリアフリーにも対応し、車椅子でも周辺で協力しながらも避難できるようにと、車椅子の幅で避難路が作られています。
当然のことながら、車椅子でなくても、様々な方が避難できるようになっていますので、まさしくユニバーサルデザインということもできるかと思います。
使用しないに越したことはないのですが、いざという時を想定しての備えは、防災にとってとても重要なことです。
右側の避難路には、津波避難路のピクトグラムのサインが設置されています。
動的でわかりやすいピクトグラムになっています。
この避難路の上は、実際に震災時、ここの周辺の方々が避難された場所で、ここでは語り部ツアーや避難体験ツアーなど、多彩な被災地体験プログラムが実施されています。