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2016/01/11

【UD】 商業施設のインバウンド対応

昨日、買物で中心市街地を訪れたお話をしましたが、今日はそのときに気付いた商業施設における観光ユニバーサルデザインについて、触れたいと思います。

あるデパート(大型商業施設)のフロアーごとの売り場案内にユニバーサルデザインを見つけました。



少し小さくてわかりにくいかもしれませんが、最近急激に増加しつつある外国人観光客向けの多国語表示です。

各階で販売されている商品群が日本語、英語、韓国(ハングル)語、繁体語(文字)、簡体語(文字)、タイ語の6ヵ国(地域)語・文字で表記されています。

ちなみに私がお手伝いさせていただいた、新千歳空港国際線ターミナルビルは、タイ語の代わりにロシア語表記がなされ、同じく6ヵ国(地域)語・文字表記となっています。


近年、日本全体でももちろんのこと、北海道においても、訪日外国人観光客来道者数(いわゆる「インバウンド」)が急激に増加しております。

北海道(庁)の観光入込客数の推移、訪日外国人来道者(実人数)の推移のデータの平成26年度(2014年度)によりますと、上位5ヵ国・地域は

合計 総数 1,541,300人(133.7%)
1位 台湾   472,700人(113.7%)
2位 中国   340,000人(214.8%)
3位 韓国   201,100人(142.0%)
4位 タ イ   128,300人(129.9%)
5位 香港  120.200人(112.0%)

となっております。
世界共通語の英語に加え、ほぼ上位5ヵ国・地域の言語表示がなされています。

外国人観光客の来道者は、これらの表記言語でほぼカバーできるかと思いますが、もしスペースがあり、可能であれば、ピクトグラムがあると、ユニバーサルデザイン(UD)度が上がるかもしれません。


また最近は大型商業施設だけでなく、コンビニ、ドラッグストア、ファミレス等の小規模小売店でも、立地によってはかなり外国人が来店する可能性が高くなっています。
店舗単独ではなかなか難しいかもしれませんが、商店街などの組合や団体、地域協働、大学などとの協働などで対応していく必要があると思っています。

お金がかかると思っている方も多いと思いますが、お金をかけるだけがユニバーサルデザインではありません。
お金をかけずにできる工夫はたくさんあると思います。