このブログは、関係者のご支援をいただきつつ、開設者個人の責任において管理・運用・投稿(記述)をしております。
内容に関しましては、北星学園大学および入学試験センターの公式の投稿(記述)・発表ではありませんので、記載
されている行事や入試に関する情報については、大学公式ホームページでご確認ください。
 

2015/05/02

移動中に見つけたUD Episode1 第1章

今日から、一般的にはGW(ニュースでは後半と言っていました)に突入し、5連休という方も多いかと思います(連休でなく、お仕事をされている方は大変お疲れ様です)。

私たち教員にとっては、専門分野にもよるかと思いますが、GW明けに論文投稿や様々な原稿の締め切りなどが控えているという声をよく耳にしますので、あまりのんびりできない教員が多いようです。
私も例年は、6月以降に開催される学会の論文投稿の締め切りに追われていることが多いのですが、今年は様々な事情・業務等の関係もあって、教員としては大変お恥かしいのですが、今回は学会投稿を諦めてしまいました(5月末までの締め切りのは頑張って書きます)。
そのため、今年のGWは比較的余裕を持って過ごすことができます。

だからということではないのですが、今回はプライベートで諸事情もあって、昨日の最終便で東京に来ました。
そして本日、実は上野動物園に行きました。。

今回、プライベートな旅行で上野動物園を訪れましたが、動物園を楽しんだ様子や見ることができた動物たちを中心にご紹介するのではなく、以前から何度か話題にしています(私の専門分野にも深く関係する)ユニバーサルデザイン(UD)について、移動の途中でふと気づいたUDをクローズアップし、ご紹介していこうと思います。


まず、第1章 動物園到着前編です。


 
上野駅構内の階段です。
視覚にハンディキャップがある方でも階段のステップを認識しやすいように、階段の段鼻(階段の踏み面・踏み板の先端部分)に付けられた標識テープです。
滑り止めで目立たせる場合もあります。
これは、JR東日本方式(?)で、JR北海道は黄色と赤色を黒色で囲った方式、札幌市営地下鉄は黄色と赤色のテープを使用しています。



JR上野駅のエレベーターの上にあった案内サインです。
近年、色のバランスやフォント、ピクトグラムなど、非常に見やすいサインとなっています。
色のバランスについては、黄色と黒色のコントラスト(対比)など、暗い(濃い)色と明るい(薄い)色の輝度の差を利用しての表現が多くなっています。



光に反射して見難いところもありますが、同じくエレベーターのところにあったサインです。
優先する利用者に関するピクトグラム(ピクト)がデザインされています。
車椅子のピクトは世界共通で使用しているデザインがあります(異なるものを使用しているところもあります)が、その他については地域や制作主体によって様々なものが見られます。
観光地などは、地域に関係するキャラクターを使用してピクトにしているところもあります。


 
上野公園の案内地図です。
UDに配慮された地図になっていて、非常にわかりやすくなっています。
トイレやレストラン、駅のピクトはいろいろなところで使用されていますので、皆さんもよくおわかりかと思いますが、その他のピクトについては、皆さんこれまでご覧になったことはありましたでしょうか。
広く使用されているピクトもありますし、その場所独自のものもあります。
また、地図記号と同じようなピクトと全く違うピクトも混在しています。
ピクトと地図記号はそもそも趣旨が異なりますので、同じように考えない方がよろしいかと思います。
ピクトは、子どもや外国人など、より多くの人に直感でわかるようなデザインであることが理想だと思います。



これは、UDではないのですが、皆さん、何の写真かおわかりでしょうか(拡大すればすぐにわかってしまいます)。
実は交番です。
変わった交番の建物ですので、思わず写真を撮ってしまいました。
あとでよく見てみますと、この建物は警察官の帽子を表現しているのでしょうか。
帽子のひさし(庇)に見える部分もあります。
遠くからも目立ち、警察官の帽子に見えるのであれば、これもある意味でUDにあたると思います。


 

公園内のトイレです。
周辺の景観に必ずしも合っていないのかもしれませんが、上野公園のキャラクタ(と思われるデザイン)を使用し、桜の花をデザインするなど、公園にあったデザインで楽しい気分になります。
また、汚れのイメージが出てしまいがちな公衆トイレに明るい雰囲気できれいに見せる効果もあると思います。
そのような意味で、少しはUD的要素があるかもしれません(トイレは、多目的トイレの設置などがよくUDとして注目を浴びています)。



決して宣伝・PRするつもりは全くありませんが、写真は有名なSカフェチェーンの建物です。
UDをどこまで意識しているかどうかわかりませんが、公園の敷地にあることもあって、周辺の景観に合わせて建物を作っていると思います。
 
残念ながら、時間がなかったため、お店を利用することはできませんでした。
そのため、店内は見られませんでしたが、段差やトイレなどは、UD(もしくはバリアフリー)化が施されていると思います。
店内はもともと写真撮影ができませんので、機会があれば、皆さん自身で確認してみてください。
 
外観や企業のロゴマークについて、景観条例などがあるところは、全国的なチェーン店であっても、周辺の景観に合わせて全く異なる色使いをしているお店もあります。
特に古都(古い町並みをウリにしている地域も含む)においては、様々な大手有名コンビニチェーンのロゴマークも茶色ぽい色一色で表現されている地域もあります。
 
周辺との調和もUDの重要な要素の1つです。


<第2章に続く>