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2015/05/03

移動中に見つけたUD Episode1 第2章

第2章 動物園入口編です。



写真ではよくわかりませんが、左からチケット窓口が2つ、続いて右側に向かって券売機が8台、入場口が5つあります。
合計で窓口・券売機が10ありますので、お客さんが整然と並ぶために、柵やパイロン(ロードコーン)で10列に区切られていました。

そして、連休中ということもあって、その10列はいずれも多くの待ち行列ができていました。
ちなみに、待ち行列(テーマパークや人気飲食店などで見られます)の分析(客観的な状況の把握や心理的分析)などは、私が担当している「経営科学(今年度は、日本ショッピングセンター協会の冠講座として開講しています)」で教えています。
ですから、このような待ち行列を見てみますと、思わず周辺を観察してしまいます(笑)



入場ゲートです。
上野動物園(通称)の正式名称は、上野恩賜(おんし)公園内にある東京都恩賜上野動物園と言うそうですが、正面ゲートには「恩賜」の文字はありませんでした。

また、その下には3つのサイン看板がありました。



左側にある看板は、「携帯端末を使った動物情報サービス」の案内サインです。
携帯端末を使用した情報提供や経路誘導は、私の研究分野の1つです。

最近は動物園だけでなく、博物館や観光スポットでの案内で、スマホなどのタブレット端末を使った案内情報サービスがあちこちで活用されるようになってきています。

このような情報提供サービスは以前、ガイドツアーや各場所における案内サインなどによる情報提供が一般的でしたが、最近はタブレット端末を使用し、個人のニーズに合わせた形(情報が欲しい時に欲しい場所で欲しい情報を手に入れることができる)で情報提供されるようになってきています。

特に、これらのシステムは外国人対応で重宝されています(貸出の場合もありますし、最近はスマホなどのタブレット端末を持っている人が多いため、自分の情報端末でアクセスするというものもあります)。
これまでの情報は日本語と英語による情報提供を基本として、中国語(簡体語、繁体語)、韓国語などによる情報提供が一般的でしたが、情報端末を使用することにより、様々な言語に対応することが可能となります。

また、非常時には、各言語に対応して、視覚的に避難誘導することも可能となってきております。

平常時には観光案内、非常時には避難誘導など、時と場合によって使い分けることができますので、非常に便利ですよね。

これもまた、様々な言語、様々な状況に対応するという意味で、ユニバーサルデザインとなります。



 
中央には、様々な言語による歓迎のことば「ようこそ」が表現されていました。
日本語、英語、韓国語、中国語の表現がありますが、もう1つの「Bienvenidos」はスペイン語です。
訪日のスペイン人観光客は、韓国人や中国人などに比較して、さほど多くはない(国・地域別で20位程度であると思います/日本政府観光局(JNTO)統計)のですが、なぜ英語などとともに書かれているか、皆さんはおわかりになるでしょうか。
 
きちんと動物園の担当の方にインタビューしたわけではないのですが、スペイン語圏という意味では非常に多くの人口を抱えていますので、そのことが影響していると思います。
英語圏であるアメリカなどでも、スペイン語を話す人が非常に増えているということも耳にしますので、スペイン語を話す外国人が非常に多いということの表れだと思います。
 
サインの下には、ペットを連れての入園禁止のサインも見ることができます(但し、補助犬は入場できます)。
 



チケット販売機のサインは、日本語と英語の2ヶ国語でした。
遠くからでもわかりやすいように、言語を減らし、限られた面積の中で文字を大きく表現しています。



後ろに長蛇の列ができていましたので、じっくりと撮影はできませんでしたが、券売機のディスプレイは、5ヶ国語対応になっています。
やはりスペイン語も入っています。

ちなみに、新千歳空港国際線ターミナルビルでは、確か「日本語」、「英語」、「簡体語」、「繁体語」、「韓国語」の他、「ロシア語」対応で表現されています。
同じ外国人が多く訪れる施設でも、地域によって特徴が出てきています。

またピクトにより、人数も非常にわかりやすくなっています。
母国語に対応していなく、人(数)の単位がわからない人もいますよね。

<第3章に続く/まだ続きます>