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2015/05/05

移動中に見つけたUD Episode1 第4章

第4章 動物園内 入口編(2)です。

今回もいろいろなUDを探してみたシリーズの続きです。

第4章までになってしまいましたが、改まって探してみますといろいろなUD(勝手に私が認定(?)しているものも含みます)が存在していることに気づかされます。
利用者やお客様に便利なように「おもてなしの心」を持つことがUDにつながるのです。



入場ゲートを入ってすぐ横に、ベビーカーの貸し出しブースがありました。
ベビーカーなしで手軽に来園して動物園内で借りたいという人にも便利です。
また、普段ベビーカーを使っていない人で、長時間にわたって動物園内を見て回ったり、(例えばパンダを見る)待ち行列に並んだりすると、子どもも疲れて寝てしまったりしますので、そのような人にとっても貸し出しというのは便利です。

この他、特に探したりはしませんでしたが、車椅子の貸し出しなどもあると思います。

 

入場ゲート近くのトイレです。
遠くからでも認識しやすいように、男女のマークが少し大きめになっています。

ところで、いつかは調べたいと思っていて、未だ調べてはいないのですが、男性は青、女性は赤というのは、いつ頃から認識・使用されるようになったのでしょうか?

また、私が認識している範囲では、諸外国でも性別で同じような色(の認識)の区別で使用していると思いますが、違う色で区別している国もあるのでしょうか?
違う国もあるとすれば、ユニバーサルデザイン(UD)のことを考えると、ちょっとした工夫が必要なのかもしれません。

あと、あまり深く考えるとキリがないのですが、女性は赤色の他、スカートをはいているようなデザインになっているものがほとんどです。
日本人も含めて多くの民族にしますと、「スカート」=「女性」というイメージであると思いますが、例えばスコットランドの伝統的な衣装であるキルトは、男性がスカートのような(スカートとは言わないようです)衣装を身にまとっています。

私が大学院生の時、同じ研究室にスコットランド出身の友人がいて、パーティーなどの時には正装ということで、キルトをはいて来ていたのをよく覚えています。

もっともスカート(のような衣装)をはいているデザインだけでなく、赤色にもなっています。
また、男性との対比の中でデザインされていますので、UDとしては問題ないと思いますが、このように多様な人々(文化・歴史も含みます)への理解・気づきがUDによっては、とても重要になります。




同じくトイレにあるサインです。
一般的に多目的トイレとか、多機能トイレなどと呼ばれているトイレのサインです。
様々なピクトグラムが示されていますが、皆さんは全ておわかりになるでしょうか?

また、写真には「どなたでもご自由にお使いください」と書かれています。
UD的な考えをしますと、誰もが自由に使えるトイレということで「みんなのトイレ」と表記してあるところもあります。
身体的なハンディキャップがある方だけでなく、ベビーカーとともに見て回っている方、小さい子ども達を連れている方などにも便利ですよね。

但し、「みんなのトイレ」と大きく謳ってしまいますと、混雑している時にいろいろな人が使用してしまい、本来、その(多目的)トイレしか使うことができない人が、長時間待たなければいけないという状況になってしまい、困ってしまいます。
そこで、機能自体を示す多目的トイレや多機能トイレとしか表現していないところが多くなっていると思います(最近は、一般のトイレの便房でも、手動車椅子であれば入れるように、少し広めに作っているところも増えてきています)。

いずれにしましても、多目的トイレ、一般のトイレに係わらず、トイレはいろいろな人が使用しますので、マナーや節度、譲り合いの心を持って使うことが重要であると思います。




案内所の窓口にあったサインです。

真中のサインは、AED(自動体外式除細動器:Automated External Defibrillator)がありますということを示すサインです。
大学にもありますが、最近は様々な場所に設置されるようになってきています。

また、皆さんは左側のサイン・ピクトグラム(マーク)をご存知でしょうか?
案内カウンターなどで見ることができます。
(一社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会(全難聴)が考案、普及に取り組んでいるマークで、聞こえが不自由(聞こえない、聞こえにくい)な方のために対応しますということを示しています。
筆談などにより対応していただくことができます。