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2015/05/31

EVの環境整備

5月17日の日記で、ES=エスカレーターのお話をさせていただきました。

今日は、EVのお話をしたいと思います。
ES(エスカレーター)の話をした後に、EVと言いますと、エレベーター(Elevator)のことを思い出す方が多いかと思います。
また、その他いろいろな意味のEVがありますので、エレベーター以外のEVを思い出した方もいるかもしれません。

今日は、電気自動車(Electric Vehicle)のEVについてお話をしたいと思います。

電気自動車(EV)は、近年の環境問題意識の高まりから、大きな注目を浴びています。

自動車の車両としては、従来主流であったガソリン車から、ハイブリッド車等が登場し、燃費が大きく向上し、環境負荷を減らした車両が増えてきています。
また近年は、燃料電池車(FCV:Fuel Cell Vehicle)等も実用化されています。

さて、最近注目されているEV、また外部電源から充電が可能なプラグインハイブリッド車(PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)ですが、これは走行するためのエネルギー補給として、外部からの充電が当然のことながら必要となってきます。

エネルギー補給である充電作業は、例えば自家用車の場合、自宅の駐車場で安価な夜間電力等を活用して充電などを行うのですが、当然のことながら自宅以外で長距離・長時間走行する場合は、あちこちにガソリン車でいうガソリンスタンドの役目を持つ充電(補給)ステーションが必要となってきます。

まさしくEVやEHVの普及には、車両自体の価格や1回の充電での走行距離、走行性能等も大きな要因となりますが、充電ステーションも大きな要因となってきます。


ところで、大学のそばに大手のFコンビニエンスストア(コンビニ)のチェーン店がありますが、そこの駐車場に急速充電ステーションがあります。





まだまだ充電ステーションを設置しているコンビニは非常に少ないのですが、現在、コンビニは全国に4月度時点で52,417店舗あり(一般財団法人日本フランチャイズチェーン協会「コンビニエンスストア統計調査月報 2015年度4月度」参照)、充電ステーションの拠点整備には、コンビニなどの小売り店舗は大きな可能性を秘めています。

充電ステーション併設の新たなビジネスチャンスだけでなく、充電のついでに買物をしていってもらえれば、またわざわざその店舗に買物に来てもらえれば、店舗売上との相乗効果も見込めることになります。

現在、いろいろなEVの車両について調べてみますと、約15~30分で80%の充電(経済産業省「EV・PHV情報プラットフォーム」参照)が代表的な車種の充電時間のようですので、15~30分間、立ち読みだけでは困りますが、店舗内に滞留してくれる可能性は高くなりますので、少しでも買物をしてもらえる可能性が高くなるわけです。

考えてみますと、北海道ではあまり実践事例は多くはないと思いますが、以前はコンビニとガソリンスタンドの併設、カフェとガソリンスタンドの併設をしているところが、本州でそれなりにあったように記憶しています(今は、コンビニでマシンによるコーヒー抽出で飲む人が多いですよね)。


また以前、コンビニだけでなく、道の駅でも、急速充電ステーションを多く見かけるようになってきました(写真は本州のあるまちにある道の駅です)。






私は交通・移動面から人間の行動分析も行っていますので、EVやPHVの普及による交通・移動の変化への影響に非常に興味を持っており、いずれ(ある程度の普及後)分析したいと思っています。

特に都市での移動や生活行動ではコンビニ、観光行動では道の駅の影響が大きいかもしれません。