昨日の札幌ドームでいくつかのユニバーサルデザイン(UD)を見つけたので、一部を紹介します。
球場の外部通路の柱にあるサインです。
見やすい配色、わかりやすいピクトグラム、4ヵ国語表示、読みやすいフォントなどの工夫がされていると思います。
同じく外部通路の柱にあるサインです。
ほぼ同じ場所にあるサインですが、施設の案内サインとは異なり、すっきりとしたデザインとなっています。
なぜ4ヵ国語表示等が施されていないか、皆さんであればおわかりになりますよね。
2ヶ国語表示になっており、タクシー乗り場は日本語ですら書かれていません。
これは、ピクトグラムが外国人にとっても非常にわかりやすいからです。
すっきりとした方が非常に見やすいため、省略されているだと思います。
球場内の階段です。
ドーム球場内の床面は黒っぽい色が多いのですが、階段は踏み外すと非常に危険なため、段鼻(ステップの端)部分に黄色のラインを施し、わかりやすくしています。
観客席の階段も同じような配慮が施されています。
帰りのシャトルバスです。
利用したことがある人であればおわかりになるかと思いますが、シャトルバスに乗るために並ぶ列は、着席したい人が並ぶ列と立ち席でも良い人の並ぶ列が分けられています。
状況により、偶然(早く乗れる)順序が逆転することもあるかもしれませんが、多少待ってでも確実に着席したい人、立っても良いから早く乗りたい人に、双方に便利なシステムとなっています。
実を申しますと、このシステムの考え方は人気の回転寿司屋、銀行の窓口、テーマパークの人気アトラクションなどにも応用され、活用されているのです。
このシステムは待ち行列分析(私の担当している授業の中でも学習します)の1つとなりますが、これも広義のユニバーサルデザイン(UD)の1つとなると思います。