朝８時半に、今回の調査団の多くの先生方が宿泊するホテルのロビー（予約が一杯であった関係で私は別のホテルでした）に集合しました。
バスとトラムを乗り継ぎ、市役所（分局）を訪問しました。
ナント市役所の分局です。
今回の訪問先は本庁舎の建物ではなく、その後の現地視察の関係で分局を訪れることになりました。
まず最初に、９時過ぎよりおよそ９０分間、市役所と協働関係にあり、ユニバーサルデザイン（ＵＤ）を総合的にコーディネート・研究をしている企業の方のお話を伺いました。
その企業は製品・商品デザインを中心として、少し大きめのバス停、トイレ・バスなど、消費者が普段使用する日用品のＵＤを扱っています。
開発中ということもあり。実物を見ることができませんでしたが、様々な人が使用しやすいグラスやポットのデザインを見せていただきました。
ＵＤ商品ですので、美しいデザインに加えて、非常に安全で使用しやすい実用的なデザインとなっています。
日本でも、デザインの美しさと実用性の両方を兼ね備えたＵＤ商品を目指して様々なＵＤ商品が考案されていますが、今回見せていただいた商品は「さすがフランス！」と思われるような洗練された美しさを持つ商品でした。
先入観もあるかもしれませんが、日本と比較し、フランスのデザインは非常に美しく感じます。
私は、最近日本でも飲食料品メーカー、印刷会社がしのぎを削っているパッケージデザインのＵＤについて質問し、考え方をお聴きすることができました。
最近、この分野では、日本が最先端を行っていると言っても過言ではありませんが、考え方などは日本もフランスも細かい差異はあっても、大きなところでは同じようです。
その後、そのＵＤ関係のお話を受けて、市役所の方の政策や施策について、お話を伺いました。
その後、公共交通を使用して移動し、高齢者施設を訪問しました。
食事も高齢者の方々と一緒のレストランスペースで同じ食事をとらせていただきました。
食事後、実際にある複数の高齢者のご協力の下、その方々の居住スペース（福祉住宅）を見せていただきました。
スーツを着て、カメラを携えた団体が押しかけたのにも係わらず、快くご自身のご自宅をご案内いただき、大変感謝しております。
いずれもそんなに広いわけではなかったのですが、「さすがヨーロッパ！（何をもってヨーロッパと感じるのかは良くわかりません・・・笑）」という雰囲気を醸し出していました。
実際の視察見学を受け、その後公民館（上の写真）にて、再度、市役所の担当官のお話をうかがいました。
公民館の外観は、木材を上手く使用したエコを感じられるようになっています。
しかし、内装は壁に芸術的なデザインがされていたり、フランスらしい（？）色使いが施されており、外観と内装のイメージのギャップに驚かされた次第です。
終了は１７時半頃ででした。
休憩時間も実質、あまりありませんので、非常に内容が濃く効率的に勉強ができた１日だったと思います。
城壁の上からの風景です。
まだ明るく誤解をうけそうですが、１８時少し前の時間帯です。
非常に疲れたこともあって、まっすぐにホテルに戻るつもりでしたが、乗り換えをした交通の結節点で、目の前にお城がありましたので、少し寄ってみましょうということになりました。
閉館まで１５分くらいしかなかったのですが、城壁にのぼり、ぐるっと１周してきました。
今回の視察調査ツアーの中で初めて、観光をしたかもしれません（笑）。
その後、夕食までの時間、別の交通結節点の撮影をどうしてもしたいとことがあると言っていた方がいましたので、それぞれ別行動することになりました。
私は、あるミュージックＣＤのフランス語バージョンが欲しいと思っていましたので、この時間を利用して探しに行きました。
明日は朝から移動で買物する時間はないと思っていたのですが、中心市街地から近いところでの一時解散で、夕食までの時間が降って湧いてきました。
夕食までの時間もあまり余裕がありませんでしたので、ギリギリでの「賭け」でしたが、唯一のチャンスと思い、走って探しに行きました！
何の建物でしょうか？
実はＣＤショップです。
ゲームやタブレット、ＤＶＤ、書籍も売っています。
何とか目的のものを見つけ、ホテルのある地区に戻りましたが、自分の部屋に１度戻る余裕もありませんでしたので、直接待ち合わせ場所に向かい、５分前（ギリギリではない？）に無事に到着することができました。
急いで、この日記を書いています（笑）
明日は、また朝から移動です。
週末のため、ホテルの朝食の開始時間が少し遅いため、またギリギリでの移動にンなりそうです。
