今日(木曜日)の5講目に北方圏論(A)という講義科目があり、私がコーディネーターとして担当しています。
この科目は本学に取りまして、非常に特徴ある科目となっています。
皆さんは、GPという言葉をご存知でしょうか。
アルファベットの組み合わせですので、いろいろな意味による捉え方があるのかもしれませんが、大学関係者の間で「GP」というのは、一般的に「Good Practice」の頭文字を取った略称と捉えられています。
文部科学省のWeb「GPとは?」によりますと、「各大学・短期大学・高等専門学校等(以下「大学等」とします。)」が実施する教育改革の取組の中から、優れた取組を選び、支援するとともに、その取組について広く情報提供を行うことにより、他の大学が選ばれた取組を参考にしながら、教育改革に取り組むことを促進し、大学教育改革をすすめています。この「優れた教育改革」を「Good Practice」と呼んでいます。」とあります。
このGPは、文部科学省に全国的に見て「優れた教育改革」であると認めていただかなければいけませんし、全国に数多くある大学の中で極めて限られた大学の取組しかGPとして認定されませんので、(個人的な感覚ではありますが、)私たち大学関係者にとりましては、全国レベルの大会で取った金メダルにも相当する価値を感じることができる名誉ある賞であると思っています。
このGPを本学(北星学園大学、北星学園大学短期大学部)は、過去に4回受けることができました。
実を申しますと、この北方圏論(A)の科目は、本学が2008年に採択を受けました『列島縦断広域型大学連携eラーニングコンソーシアムによる新たな高等教育の地域展開』に深く関係しています。
そして、このGPは大きく三事業から成り立っていますが、そのうちの一事業で「「地域知」の形成と還元」というものがあり、その事業の中で作成された地域学コンテンツ「北星発 ほっかいどう学 ~札幌厚別から北海道を探る~」を活用して展開している講義が北方圏論(A)の講義になります。
この「ほっかいどう学」のコンテンツは、文学部教授(当時)の阿部敏夫先生が中心となって、短期大学部教授(当時)の平賀明子先生、文学部教授の高橋克依先生、経済学部の私(鈴木克典)が
コーディネートし、社会福祉学部教授の杉岡直人先生、文学部教授の佐々木敏先生のご協力の下、作成しました。
北海道は(様々な捉え方がありますが、)北方圏に位置し、積雪寒冷地となっております。
そのような自然(風土)の中、歴史や暮らし(生活)、まち(づくり)が育まれてきて、現在の北海道があります。
そのこれまで育まれてきた地域「ほっかいどう」を、北星発、地元・厚別発で学んでいきましょう、知っていきましょうという趣旨で開講されています。
今日から、「自然」、「歴史」、「暮らし」、「まち」の大きなカテゴリの下、15種(回)のテーマによって、講義が展開されます。